知らなかった・・・意外すぎる唐辛子の産地

七味唐辛子などの薬味として日常的に使われている唐辛子。しかし、そもそも唐辛子はどこで作られているのでしょうか?

■輸入の80%以上が中国

主な輸入先(2015年)

主な輸入先(2015年)

日本でも、かつては盛んに栽培されており、昭和38年ごろには年間7,000tもの国内生産量があり、海外にも輸出していました。
現在では、国産唐辛子は年間200t程度まで生産量が減り、消費量のほとんどを輸入しています。
ふだん私たちが口にする唐辛子のほとんどが輸入品で、国産の唐辛子は稀少なもののようです。では、国産唐辛子はどこで作られているのでしょうか?

■実は、東京都が出荷量日本一!

国内各地のトウガラシ年間出荷量(2012年)

国内各地のトウガラシ年間出荷量(2012年)

え、東京なの?と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

■実は、江戸時代から東京は唐辛子の産地だった・・・

江戸では、新宿の先の甲州街道沿いが唐辛子の産地だった。信州高遠藩(いまの伊那市高遠)の初代藩主だった内藤清枚(1645~1714)が、1699(元禄12)年に江戸郊外に内藤新宿という甲州街道の宿場を開いた。内藤新宿から甲州街道にかけての道沿いには、唐辛子の畑があり、当時はこの一帯が唐辛子の産地だったと言われている。
当時、蕎麦が流行していた江戸では、薬味として瞬く間に人気となり、新宿近郊の農家がこぞって栽培をしていました。
しかも、新宿。。現在の街並みからは全く想像がつきませんが、唐辛子の聖地紹介において東京は外せないような気がします。

唐辛子の聖地9選【後編】

6.東京都新宿/内藤とうがらし

新宿御苑はかつて、信濃国高遠藩の内藤家の下屋敷だった。そこで栽培されていたのが「内藤とうがらし」。

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