■日常使いの"洋漆器"をアピール

 その前年、ウッドプレートに続いてスプーン&フォーク、カップ、ランチョンマットなどを展開し始めた。これらを"洋漆器"と名付け、現代の生活スタイルに合う普段使いの漆器を積極的に提案している。

 試作品ができあがると、女性の視点を生かすために朝礼で意見を聞き、必ず家でも使ってみるという。つくり手と多くの目利きたちが吟味してできあがる商品を、浅田専務は近い将来、海外にもデビューさせたいという目標がある。

 平成27年3月、北陸新幹線の開業に合わせ、石川県商工会連合会が地域力活用市場獲得等支援事業として主催した東京・日本橋三越でのイベントに、山中商工会の支援を受け、出展。手応えを感じた。

「新幹線の次は東京オリンピックがチャンス」と、4代目は夢を着実に手繰り寄せている。

製作工程

①材料になる栓の材木を板取りにし、桟積みで2~3ヵ月ほど空気に晒し、乾燥させる
②荒型の形を削る刃物と、仕上げの刃物の2本の鉋を使って、ウッドプレートの内側を削る
③拭き漆で仕上げる

完成!!

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